X JAPANのYOSHIKIが8月31日、3度目の首の手術後、初開催となったディナーショー全10公演を完走した。術後初のドラムソロも解禁し、11月に控えるサウジアラビア公演でのドラム披露にも意欲をのぞかせた。

音楽がYOSHIKIを突き動かした。この1年近く、術後のリハビリを優先しドラムはたたかなかった。「もう無理なんだろうな」とよぎったことすらある。それでも、前にすればドラマーの血が騒いだ。「椅子に座ったら勝手に体が動く。不思議ですね」。約5分間、腕をムチのようにしならせながら繰り出す全身全霊のドラムソロに、会場中が息をのんだ。

ピアノに加え、ドラム解禁で“完全復活”にまた一歩。昨年10月の頸椎(けいつい)手術の影響もあり、首の動きには細心の注意を払うが、パフォーマンスのダイナミックな世界観は健在。「よくやっているなって思いますし、僕の場合はピアノとドラム、両方あって成立している」と切り離せない。今後のドラムでのワンステージやツアー開催の可能性には「どうなんですかね?」とけむに巻きつつも、含みを持たせた。

11月10日にはサウジアラビアの世界遺産「Hegra(ヘグラ)」での公演が控える。そこでのドラムソロも「アリなのかな?」と検討。「自分でもびっくりしているんですけど、ここまでディナーショーをできたということはもっと先に進めるんだなって」。奏でたい音色も、立ちたいステージも尽きることはない。

○…ディナーショーでは、初日の22日に完成した自身の新曲「THE SEINE」を披露した。YOSHIKIは月に1回はフランスを訪れており、セーヌ川が「大好き」という。楽曲について「夜のセーヌ川をイメージした曲」と語り、優雅な大河を表すような、ゆったりとしたメロディーを会場に響かせた。「俺が新曲、アルバムと言っても誰も信じない(笑い)」とおどけ、笑いを誘う一幕もあった。

○…最終公演日には、X JAPANのギタリストPATAがサプライズ登場し、2人で「Rusty Nail」を披露した。PATAが「ドラムたたいて大丈夫なの?」と心配するも、YOSHIKIは「なるようになるんじゃない?」とケロリ。「PATAの顔見ると安心するわ。またお雑煮でも食べましょう。首が治ったら餅つきやろう」と約束していた。