山﨑賢人(32)が16日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画「キングダム 魂の決戦」(佐藤信介監督)超特大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。ともに登壇した山田裕貴(35)が、観客からの質問に答え、名シーンでの役作りから演技のアプローチまで熱く語ったことに対し、意見を求められ「最高ですよね」と、ほぼひと言で返した。そのことに、山田から「もうちょっと、長くしゃべろう。書いてくださる方も、それだけで終わっちゃうから」と、集まった取材陣を気遣いつつのツッコミが入る一幕があった。山﨑は「あまり、言うと…今のエピソードが良すぎて」と、山田を気遣って自重した“ひと言回答”だったと明かした。
劇中で、山﨑は天下の大将軍を目指す秦国の信、山田は祖国を秦国に蹂躙(じゅうりん)された怨念をたぎらせる趙の猛将・万極を演じた。ファンの質問に答えるコーナーで「信との戦いで、万極が水たまりに投げられ、起き上がってきた時、ものすごい魂の叫びが万極から出たシーンの気持ちが知りたい。あの叫びが山田さんのアドリブと知って、驚いた」との質問が出た。
山田は「数は、もちろん歴史上で、いろいろ書き換えられるかも知れないですけど…40万人、生き埋めに遭った、そこから生き残ったという役柄。そんなことが本当にあったか分からないけれど、史実として語られていること」と、まず万極の設定を説明。その上で「俳優としては、その人(演じる役)の気持ちを代弁するのが仕事。どうやって気持ちを分かってあげようという。自分の1つ、1つ、経験した苦しみ、悲しみを集めたり、誰かが亡くなった友達の話とか、全部、背中に乗っけた」と役作りを振り返った。
その上で「水たまりで倒れたのを、生き埋めと重ねて息苦しさを混ぜた、しゃべり方にしてみた」と、具体的な演技のアプローチを紹介。「言葉じゃない、何かが出れば良いなと思って『ちょっと叫んで、全て出してみて、いいですか』と言って、起き上がった後、出したら自分でも想像したことのない声が出た。本当に万極が乗り移って出たんだな、というくらい自然の声」と熱く語った。
山﨑は、当該シーンの感想を求められ「山田君の万極、最高」とたたえた。山田から追加の発言を促されたことを受けた形で「暗い、静かにサラッとやるのも方法の1つかも知れなかったけど、魂からの思いを、ちゃんと、熱量を込めてやっていたのが、やっぱり良いなと思って」と、絶賛を繰り返した。
「キングダム」は、2006年(平18)1月から漫画誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載を開始し、単行本79巻、累計発行部数が集英社青年マンガ史上初となる1億2000万部(3月時点)を突破した、原泰久氏の同名漫画の実写映画化作品で、原作連載20周年を迎える記念すべき今年、実写映画企画が再始動した。紀元前の中国・春秋戦国時代の秦国を舞台に、天下の大将軍を目指す戦争孤児の信が、始皇帝となる政と運命の出会いを果たし戦場に繰り出す物語。
今作は、原作でも人気の「合従軍編」を秦以外の全ての国(楚・趙・魏・韓・燕・斉)が打倒秦を掲げて手を結び、「秦vs六国」というシリーズ最大規模のスケールで秦国存亡を懸けた大攻防戦を描いた。7月17日の公開から前日15日までの61日間で、興行収入65億8000万円、動員438万人を記録した。



