読売テレビは19日、夏の恒例番組「Iwataniスペシャル鳥人間コンテスト2026」に出場した東北大のチームWindnauts(ウィンドノーツ)に飛行禁止区域に進入する危険行為があったとして、「次回大会への出場停止処分」の罰則を科した上で、執行猶予期間を設けることを、番組サイトで明らかにした。
同局は「鳥人間コンテスト大会実行委員会」の名義で声明を公開。「『鳥人間コンテスト2026』で次のチームが行った危険行為に対して処分を行います。東北大学Windnauts(人力プロペラ機部門出場)」と告知した。
危険行為の内容については「プラットホームから離陸後左旋回して飛行禁止区域への接近行為を行ったばかりか、飛行禁止区域に進入しました。パイロットに義務付けられた危険回避行動の遅れから、着水した地点は陸地が目前に迫る水域でした」と説明。処分について「すでにこのチームに対しては、大会規約13項e2『安全に対する義務や配慮を怠った』として大会規約14項bの罰則『本大会の失格処分』を科しています。それに加えて今回改めて大会規約cの罰則『次回大会への出場停止処分』を科します。ただし執行猶予期間を設け、今後当分の間においてさらに同様の危険行為があった場合に『出場停止処分』とします。なお『今後当分の間』とは大会実行委員会が期間の終了を認めるまでとします」とした。
東北大Windnautsの名義のアカウントでは「先日鳥人間コンテスト実行委員会より弊部に対する処分が下されました。改めて弊部の事故により、大会運営に多大なるご迷惑と応援していただいている皆様にご心配をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。弊部は今回の執行猶予付きの出場停止という処分を厳粛に受け止め、事故の原因とこれまでの機体製作・運営体制における課題を真摯に見直し、再発防止に向けた取り組みを進めております」と謝罪の文書が掲載された。
読売テレビの同番組のYouTubeでは、東北大が失格となった飛行の動画が公開されている。22歳のパイロットが操縦し、実況の渡邊幹也アナウンサーからは「優勝候補」「学生記録保持チーム」と紹介された。離陸は軽快に飛び立ったが、まもなく左に旋回。解説の鈴木正人氏が「左に行ってませんか?どんどん左に行っている。下ろさないとまずいですね」と異変を察知していたが、その後も陸地ギリギリまで飛行する様子がとらえられている。直後には、メンバーが「風のせいかな」と、原因を予想していた様子も伝えた。
鳥人間コンテストは読売テレビの制作で、自作人力飛行機による飛行距離および飛行時間を競う大会で、例年7月に滋賀・琵琶湖周辺で開かれる。1977年にスタートし、今年が第48回だった。人力プロペラ機部門と滑空機部門に分かれ、東北大Windnautsは24年など複数の大会で優勝している。



