NHK大河ドラマ「天地人」の主役直江兼続の幼少期を演じ、子役として人気者になった加藤清史郎(8)が今度は“作家”デビューすることが29日、分かった。タイトルは「こども役者

 加藤清史郎のきもち」。小学館から10月16日に発売される。この中で「ぼくのきょうだい」など7つの自筆作文を書いた。出版関係者によると「小学生の書いたものが本になる例は非常に珍しい」という。

 このほか、2歳下の妹、6歳下の弟とのプライベートショットや生い立ち、けいこ場での様子、出演中のトヨタ自動車のCM「こども店長」の収録風景など、公開されていない写真や、100の質問などが掲載されている。

 所属する劇団ひまわりやテレビ局の関係者の証言をまとめ、人気子役の成長の秘密がひもとける内容にも仕上げた。中でも評判になっている礼儀正しさについて「お母さんから、『ごあいさつ、お礼、おわびは、きちんとすぐに言いなさい。そして年上の人にはていねいなことばで話しなさい』といつも言われています」と、家庭でのしつけについて話している。

 俳優だけでなく、NHK「みんなのうた」8、9月放送分では「かつおぶしだよ人生は」で歌手デビューに続き活動の幅をさらに広げた。10月18日には東京・新宿の紀伊国屋書店新宿南店で、出版記念を兼ねた初の握手会も行う予定。劇団ひまわりによると、年末まで多くの出演依頼が寄せられている。

 [2009年9月30日8時21分

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