衆院選で高市自民圧勝。単独で法案を通せる議席を確保した。その是非はともかくとして、混迷を深める国際情勢の渦中にあって、スピード感のある政治を執り行ってくれるだろうと大きな期待を寄せた。
その矢先、がくぜんとしたのが、当選した全自民党議員315人への3万円のカタログギフトの贈呈だ。単純計算で総額945万円。つい1年前、当時の総裁だった石破茂前首相が新人議員15人に10万円の商品券を配り批判が広がったのを思い出し、なぜわざわざ同じ轍(てつ)を踏むのかと驚いた。政党支部からの支出とのことで政治資金規正法上は問題ないのだろうが、またぞろ貴重な予算委員会の場がこの問題に費やされるのかと思うと浪費感が半端ない。
超党派の国民会議も発足し、ここで議論される案件は消費税減税や給付付き税額控除など、国民生活に直結する重要かつ喫緊のものばかりだ。詰めなければならない詳細が無尽にある中、与党議員にも野党議員にもあってほしくなかったことだったのでは、と思ってしまった。
もっとも、歴代総裁が新人議員を集めて官邸や公邸で懇談会を催すことは慣例としてあり、私自身も1年生議員の時、当時の総裁と同じ卓を囲み、晴れがましい思いをしたものだった。寝る間も惜しんで働いている高市総裁としては、会食の代わりとしての激励品だったのだろう。
施政方針演説で高市首相は成長のスイッチを押しまくる、と表明した。1日も早く経済を成長させて、国民ひとりひとりに暮らしの向上というギフトを配布してくれることを願いたい。
議題山積の国内問題のみならず、3月には訪米、訪韓。6月にG7首脳会議と今後の外交日程はめじろ押し。一方、対中関係は厳しさを増す一方だ。国民への訪日の自粛を呼びかけたと思ったら、日本産水産物の輸入規制、日本企業への制限措置、そしてレアアースを含む幅広い分野での対日輸出規制と次々と圧力をかけてきている。
高市首相にはこの際、各分野の中国依存度を下げ、早急に調達先の分散を図り、そして国際世論戦にも負けないよう、サナエスマイルで諸外国との連携を深めていただきたい。


