シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の建物が1日に空爆されたことで、イスラエルメディアは4日、各地のイスラエル大使館がイランによる報復を懸念して一時閉鎖すると報じた。ネタニヤフ首相は閣議で「我々を傷つけようとする者は攻撃を受けるだろう」とイランを強くけん制した。

4日に電話会談したバイデン米大統領とネタニヤフ氏は、イスラエルに対するイランの脅威についても話し合った。会談後、ネタニヤフ氏は閣議で「イランは長年にわたり、我々と敵対してきた。我々は自国を守る手段を知り、行動するだろう」と強調した。

1日の空爆ではイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の将官ら13人が死亡し、イラン最高指導者ハメネイ師が2日に報復を宣言した。

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まった昨年10月以降、イスラエルはイランからシリアを経由して親イラン組織に武器が密輸されているとみて、シリア領内への攻撃を繰り返している。(共同)