韓国のサムスン電子が5日発表した2024年1~3月期連結決算(暫定集計)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期と比べ10倍超の6兆6000億ウォン(約7380億円)だった。売上高は11・4%増の71兆ウォン。主力とする半導体の市況回復に伴い、担当するデバイスソリューション(DS)部門がけん引したとみられる。

営業利益は2023年通年の6兆5670億ウォンを既に上回った。生成人工知能(AI)に使う半導体の需要増が業績を押し上げたとの見方が強い。

サムスンは24年の業績見通しについて1月、メモリー半導体などで「需要の回復が期待される」との展望を示していた。

AI活用の翻訳機能を搭載した新型スマートフォン「ギャラクシーS24」の売り上げは好調で、聯合ニュースは5日「『半導体の春』が来た」「『半導体赤字』の終了」と伝えた。

部門別の実績を含む確定値は4月下旬に発表する予定。(共同)