岸田文雄首相は8日午後(日本時間9日午前)、政府専用機で米首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した。2015年の安倍晋三元首相以来、9年ぶりの国賓待遇での公式訪問となる。10日にバイデン米大統領と会談し、安全保障や先端技術といった幅広い分野での日米連携を打ち出す予定だ。

11日には米連邦議会上下両院合同会議で演説に臨む。同会議での外国首脳による演説は特別な機会に限られ、最近では23年4月に韓国の尹錫悦大統領、同6月にインドのモディ首相が実施している。首相は共和、民主両党指導部とも面会し、党派を超えて日米関係の重要性を申し合わせる。

ワシントンに続き、米南部ノースカロライナ州を訪れ、現地に進出したトヨタ自動車の電池工場などを視察する。14日に帰国する。(共同)