ロシアのプーチン大統領と対立し、2月に刑務所で死亡した反政府活動家ナワリヌイ氏の妻ユリアさんは11日、ナワリヌイ氏が執筆していた自伝が10月に出版されるとX(旧ツイッター)で明らかにした。

ロイター通信などによると、タイトルは「愛国者」。11カ国語に翻訳され、ロシア語版も出される。子ども時代や過去の活動を回顧する内容だという。

「自伝など、自分たちが80代になってから書かれるものだと思っていた」と振り返ったユリアさんは、ナワリヌイ氏が2020年に毒殺未遂に遭い、治療のためドイツに出国した後に執筆が始まったと説明した。

一部の関係者以外には秘密にされてきたが「もうその必要はなくなった」としている。

ナワリヌイ氏は21年1月にロシアに帰国して逮捕され、過去の経済事件などに関連して有罪とされ服役していた。(共同)