共同通信社は13日、主要企業118社に実施した2025年度(25年4月~26年3月)入社の新卒採用に関するアンケートをまとめた。

物価高と人手不足が引き金となった企業の賃上げの動きは、初任給にも及んでいる。

2024年度に新卒の初任給を引き上げると答えた企業は81%(95社)に上り、前回調査の62%を大きく超えた。商社や銀行を中心に、5万円以上の大幅アップが続出。給与面での厚遇に加えて多様な働き方を認める傾向も強まり、副業容認の企業が半数を超えた。大卒の初任給は、伊藤忠商事や丸紅が25万5千円から30万5千円に引き上げた。ともに20万5千円だった三菱UFJ銀行、みずほ銀行はそれぞれ25万5千円、26万円に。理由(複数回答)は「優秀な人材の獲得・つなぎ留め」が最多の69の対応」が44%(52社)と続いた。今回の初任給アップを採用活動でのアピールする対象は、主に25年度入社からとなる。