岸田文雄首相は14日、米国訪問を終え、政府専用機で羽田空港に帰国した。

日本の首相として9年ぶりとなった国賓待遇の訪問では、幅広い分野の日米協力を打ち出した。バイデン大統領との会談では自衛隊と在日米軍の連携強化に向けた指揮・統制枠組みの見直しなどの防衛協力を確認。米連邦議会の上下両院合同会議での演説では「強固な同盟」を訴えた。

日本は世界最大の対米直接投資国であり、米国経済に貢献していると指摘。実績をアピールするため、南部ノースカロライナ州でトヨタ自動車の車載電池工場やホンダの小型ビジネスジェット機工場を視察した。

日本、米国、フィリピンによる初の3カ国首脳会談も実施。東・南シナ海での中国による威圧的行動を踏まえ、自衛隊と米比両軍の海上共同訓練の拡充で一致した。(共同)