オーストラリア・シドニーで買い物客らが刃物で無差別に襲われ6人が死亡した事件で、地元警察は14日、事件直後に警察が射殺した容疑者の40歳の男が、女性を意図的に狙って刺した可能性もあるとみて捜査していることを明らかにした。男が3年半前のソーシャルメディアへの投稿で、銃を撃つことに関心を寄せていたことも分かった。

殺害されたのは、客とみられる女性5人と警備員の男性1人。負傷者も大半が女性だった。ニューサウスウェールズ州警察のクック長官補は記者団に対し、女性が標的となった可能性について「それも捜査の一部になるだろう」と話した。

男は2020年10月、フェイスブックに「拳銃を含む銃を撃つ人たちのグループを探しています。会っておしゃべりし、仲良くなりたいです」と書き込んでいた。

ニューサウスウェールズ州警察によると、男はこれまで東部ブリスベン周辺で生活。先月からシドニーを訪れ、小さな倉庫を借りていた。警察は倉庫を捜索したが、「特定の動機や思想をうかがわせる証拠や情報は得ていない」としている。

事件は大型ショッピングモールで13日発生。多くの人が負傷し、10人以上が入院した。(共同)