茨城海上保安部は14日、茨城県大洗町沖で巡視船「あかぎ」の搭載艇(全長約4~5メートル)が波を受けて転覆し、海へ投げ出された乗組員3人が左肘を打撲するなどのけがを負ったと発表した。搭載艇は転覆後、近くの海岸に漂着。油の流出はなかった。同保安部は当時の状況を詳しく調べる。

同保安部によると、14日午前11時ごろ、「陸に戻れなくなったサーファーがいる」と、目撃者から118番があり、搭載艇が海上を捜索。約30分後に転覆した。直前、搭載艇と近くにいた別のサーファーの男性が接触し、男性は首の痛みを訴えているという。

通報を受けて捜索していた男性は自力で陸に戻り無事だった。

同保安部は「転覆事故は誠に遺憾。安全確保に不十分な点がなかったか検討し再発防止に努める」とコメントした。

同町沖では当時、約2メートルの波が観測されていた。(共同)