複数の職員へのセクハラが認定された前町長の辞職に伴う岐阜県岐南町長選は14日投開票され、無所属新人で元町議の後藤友紀氏(47)が、無所属新人で自民党県連が推薦した元町総務部長の朝倉修一氏(62)を破り初当選した。投票率は42・73%。町によると、女性が同町長に就くのは初めて。

選挙戦ではセクハラ問題で失った町政の信頼回復やハラスメント防止対策が焦点となった。後藤氏は女性や子育て世代の視点から、新しい価値観で行政運営を行うと主張。朝倉氏は長年にわたる町役場での勤務経験を生かし、信頼を取り戻すと訴えた。

小島英雄前町長(74)を巡っては、町の第三者委員会が2月、職員の尻を触るなど99件のセクハラ行為があったと認定。小島氏は3月に辞職した。(共同)