千葉県市原市議会は15日、臨時議会を開き、公務の酒席で女性市議にセクハラをしたとして、永野喜光前議長(76)に対する議員辞職勧告決議を賛成多数で可決した。法的拘束力はない。

閉会後、永野氏は「(女性市議に)不快な思いをさせ、申し訳ない。真摯(しんし)に反省し、地域の課題に精いっぱい取り組む」と述べ、辞職を否定した。

採決には、永野氏や現職の議長らを除く29人が参加。永野氏が所属する自民党会派などの8人が反対した。

永野氏を巡っては、2月に女性市議の手を握ったり顔を触ったりした疑惑が浮上した。市議会の政治倫理審査会が、双方や関係者の話などからセクハラを認定。議員辞職勧告が適当とする調査報告書をまとめた。

永野氏は当選4回。昨年6月に議長となり、問題が報じられた後の今年3月、一身上の都合を理由に議長を辞任した。(共同)