対話型の生成人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIが15日、アジア初の拠点として東京都内に日本法人「オープンAIジャパン」を設立し、活動を始めたと正式に発表した。日本語の文字情報の処理性能を高めたチャットGPTの特注モデルの提供を開始し、楽天やトヨタ自動車子会社が導入していると明らかにした。

サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、日本法人設立の狙いに関し「日本の皆さん、政府、企業、研究機関との長期的なパートナーになることを願う最初のステップだ」とのメッセージを記者団に公開した。

東京は英国とアイルランドに続く3番目の海外拠点。ブラッド・ライトキャップ最高執行責任者(COO)は都内で開いた記者会見で「日本は主要な市場の一つで、200万人以上がチャットGPTを利用している」と語った。

オープンAIの本社は米サンフランシスコ。2015年にサム・アルトマンCEOや米企業家のイーロン・マスク氏らが設立した。22年11月に一般公開したチャットGPTは、生成AI普及の契機となった。(共同)