東京・上野で13日朝、日本大のダンスサークルに所属する同大2年の男子学生(20)が、ビル屋上から転落死していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。尿から大麻成分が検出され、自宅で少量の乾燥大麻のようなものが見つかった。警視庁は学生が違法薬物を使用していたとみて詳しい経緯を調べている。

捜査関係者によると、13日朝、台東区東上野のビル近くで人が倒れていると通行人から通報があった。学生は12日夜にビルのレンタルスペースで開催されたサークルの飲み会に参加していた。

警視庁は飲み会に参加した数十人の学生に話を聞いたり、尿検査をしたりして調べたが、他の学生が違法薬物を使用した可能性はないとみている。12日にサークルの発表会があり、その後に飲み会が開かれたという。

日大は「事実関係の確認に努め、警察からの要請があれば協力していく。亡くなった学生のご冥福をお祈りするとともにご遺族には哀悼の意を表します」としている。(共同)