上野動物園(東京都台東区)は16日、ジャイアントパンダの2歳の双子、雄シャオシャオと雌レイレイを別々の部屋で公開した。

これまでは同じ部屋だったが、成長とともにじゃれ合いが激しくなり、けがを防ぐため3歳を迎える前に分離して展示することになった。

上野動物園によると、2頭は2021年6月に上野で誕生。昨年3月に母親シンシンから親離れした後も一緒に暮らしてきた。

双子が展示されている「パンダのもり」には見物客が長蛇の列をつくり、竹を食べたり寝転んだりするそれぞれの様子をカメラやスマートフォンに収めた。

長女(1)、妻と訪れた千葉県市川市の男性医師(43)は「双子でじゃれ合っているところを見られなかったのは残念だったが、竹をバリバリ食べるレイレイの姿を間近で見られて良かった。成長を見守っていきたい」と満足げだった。

週に数回訪れるほどのファンだという川崎市の主婦(46)は「2頭が走り回っているのが互いを探すようなしぐさに見え、寂しいのかなと胸が苦しくなった」と話した。

展示場所変更に伴う工事のためシンシンは当面の間、非公開とし、工事が完了次第、再開する。(共同)