警視庁保安課は18日、東京・歌舞伎町のラブホテルやレンタルルーム23カ所に風営法に基づく一斉立ち入りを17日に実施したと明らかにした。近くの大久保公園周辺で売春のための客待ちが相次いでいる問題を受け、売春目的の利用が疑われるケースの通報や情報提供などを求めた。風営法の規制対象ではないホテル39カ所にも同様の協力を求めた。

立ち入りでは、23カ所の入り口に風営法が義務付ける18歳未満の立ち入り禁止表示があるかどうかなど、違反の有無も確認した。ラブホテル1カ所で従業員名簿の不備の違反が1件確認された。

警視庁は新宿区とも協力し、ホテルとレンタルルーム側に「一日に何度も利用している客はいませんか」と記載されたチラシを配布。売春場所を提供すれば売春防止法違反に当たる可能性があると説明し、明らかに中高生とみられる女性が来た場合は110番するよう伝えた。

売春する女性はホストクラブにはまって借金を抱えるなど経済的に困窮しているケースが多いとして、「ひとりで悩んでいませんか」と警視庁などへの相談を呼びかけるポスターの掲示も求めた。(共同)