栃木県那須町の河川敷で16日に焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された平山綾拳容疑者(25)の車の中から血の付いたハンマーが見つかっていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は暴行に使われたとみて調べている。

夫婦は会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)。ともに窒息死で幸子さんの頭や顔には複数の殴打痕があった。平山容疑者の車の中からは幸子さんの血痕や免許証などが見つかっていた。

実行犯とみられる2人組は、平山容疑者の車で東京都内の空き家に向かい、16日午前0時ごろに夫婦と接触した疑いがある。その後に夫婦を乗せて栃木に向かったとみられる。空き家からは血痕が見つかっており、捜査本部が鑑定している。

平山容疑者は2人組に空き家の場所を伝えたと話しており、2人組について「数回飲んだことがあるが、本名は知らない」と供述していた。(共同)