トランプ米大統領は14日、米軍によるイランの港湾封鎖は「止められない」と述べ、継続すると強調した。イランが事実上封鎖するエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡について「近く米国の領土だと宣言するつもりだ」とも発言した。東部ニューヨーク州での集会で演説した。海峡開放の条件として港湾封鎖解除を求めるイラン側に圧力をかける狙いがある。

米イランが戦闘終結を宣言した6月の覚書で、最終合意を目指す60日間の交渉期限とされた16日が迫った。双方の攻撃の応酬で覚書は有名無実となっており、期限延長に向けた動きは見えない。

イランのガリババディ外務次官は15日、トランプ氏の発言に対し「ホルムズ海峡を手に入れることはできない。イランは脅しに屈しない」とX(旧ツイッター)で反発。海峡はイランによってのみ開放、封鎖されると強調した。

トランプ氏は演説に先立ち、首都ワシントン郊外の空軍基地で記者団に、対イラン作戦で展開中の空母エーブラハム・リンカーンが近く中東を離れ「非常によく似た船と交代する」と説明。港湾封鎖を続けイランに打撃を与える考えを示した。

エーブラハム・リンカーンは展開の長期化に伴い艦内環境が悪化していると報じられた。トランプ氏は、こうした懸念は「ない」と語った。

米中央軍は13日、エーブラハム・リンカーンで乗組員に死者が出ているとの情報が出回っているとして、虚偽だと否定。海軍高官は14日の声明で、空母交代は「予定されていたローテーションの一環」とした一方、メンタルヘルスに関する問題が少数あったと認めた。

米メディアによると、エーブラハム・リンカーンに代わり、米海軍横須賀基地を拠点とするジョージ・ワシントンが派遣される。(共同)