初防衛を目指す伊藤匠王座(叡王=23)と、初登場の広瀬章人九段(39)がともに1勝1敗で迎えた、将棋の第74期王座戦5番勝負第3局が2日午前9時から北海道ニセコ町の「ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは」で始まった。先手後手は事前に決まっており、先手は広瀬、後手は伊藤。

立会人で札幌市出身の屋敷伸之九段が対局開始を告げると、広瀬は飛車先の歩を伸ばした。対する伊藤も飛車先の歩を突くと、相掛かりへと進行した。

第1局は、相掛かりからの作戦を練ってきた王座戦初登場(タイトル戦は過去竜王戦と王位戦各3回、棋王戦と王将戦各1期登場)の先手広瀬が伊藤を圧倒した。第2局は逆に伊藤が終盤しぶとく抜け出した。お互いに先手番をキープし、改めての3番勝負となる。札幌生まれの道産子、広瀬がホーム戦を制して初の王座獲得に「王手」といくか。叡王戦は3連覇中、王座初防衛に向けて伊藤が一歩抜け出すか。

持ち時間は各5時間。午後0時10分から午後1時までは昼食休憩。午後3時におやつが出され、午後5時からは30分間の夕食休憩もある。決着は2日夜の見込み。