一力遼名人(王座・天元=29)と挑戦者の芝野虎丸棋聖(十段=26)が3勝3敗で迎えた、囲碁の第51期名人戦挑戦手合7番勝負最終第7局が29日、静岡県伊豆市「坂聖・玉樟園」で打たれた。
28日からの2日制で始まった対局は、29日午後7時15分、212手までで芝野が白(後手)番中押し勝ち。4勝3敗で奪取し、3期ぶり4回目の名人獲得となった。これで棋聖、十段と合わせて、2020年以来の3冠となった。また、棋聖・名人の同時保持は、趙治勲、小林光一、井山裕太、一力遼に続き、囲碁界史上5人目。
この2人、今年1~3月の棋聖戦7番勝負でもフルセットの熱戦を演じ、この時は4勝3敗で芝野がタイトルを奪取するとともに、一力との頂上対決を初めて制している。名人戦でもその再現となった。
今年早々には5冠を保持していた一力は棋聖、本因坊、名人と立て続けに失った。現在、王座戦は福岡航太朗本因坊との開幕局(23日、東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」)を落とし、第2局が11月4日(神奈川県秦野市「陣屋」)に控えている。また、天元戦は井山裕太碁聖の挑戦を受け、1勝1敗で第3局(11月11日、韓国・釜山「ホテル農心」)を迎える。踏ん張りどころだ。

