ポーラと日本気象協会は20日、都内で会見を開き、「肌荒大気」の研究結果について報告した。

 これまで、春から秋にかけて吹く「肌荒風」、山と海からの「毛穴熱風」について発表してきたが、第3弾の今回は「肌荒大気」として、肌に悪影響を及ぼす大気汚染物質を研究、対策法を提案した。

 PM2.5や黄砂、たばこの煙などは肌の角層細胞より細かく、これが肌に付着、進入することで炎症が起こり、これが肌荒れの原因になっているという。これに気象の観点から紫外線、乾燥の2項目を加えて、角層状態ワースト16道県の肌荒れの原因を分析した。

 その結果、香川と大分は紫外線が原因であり、北海道、東北地方や群馬、長野などの内陸県は感想が原因であることが判明したという。それ以外の県は、「肌荒大気」が原因だと分析している。

 ポーラ美容研究室の紅本祐佳さんによると、油や皮脂の多い夏の肌には大気汚染物質が付着しやすいという。対策としては、<1>肌につかないようにする <2>肌についたら洗い流す <3>保湿する <4>抗酸化力のある食品をとる などがある。頰骨(きょうこつ)、眉骨、鼻の側面など顔の高いところに付着しやすいため、こうした部分を重点的に洗顔すること、またそもそもの付着を避けるためにベースメークをすることをアドバイスしている。