東京都の小池百合子知事は6日、都庁で「快適通勤プロモーション協議会」を開き、自身が提唱した朝の通勤電車混雑緩和策「時差BIZ(ビズ)」の導入開始を前に、鉄道事業者や参加企業の代表者と成功に向けて気勢を上げた。通勤時間をずらし、テレワークや在宅勤務を呼び掛ける百合子流働き方改革の一環。早朝の電車利用にはポイント付与など特典があり、賛同企業は230に達した。

 通勤改革が都知事選の公約だった小池氏は「長時間労働は、もはや増収増益につながらない。時差ビズで社員の幸せと増収増益を目指してほしい」と述べ、「クールビズと同じで、一斉に『せーの』で始めるのがポイント。いつの間にか当たり前になるようにしたい」と話した。

 「鉄道といえば999」と、親交ある漫画家の松本零士氏にも協力を要請。松本氏は「私もあちこち移動する。完璧につくりあげてほしい」と激励した。積極的に導入した企業は表彰され、「松本零士賞」などが贈られる。実施は今月11~25日。