優勝へのマジックナンバー「1」としている広島カープは16日から、本拠地のマツダスタジアム(広島市南区)でヤクルトと対戦する。26年ぶりの地元優勝、09年開業のマツダスタジアムでの初の胴上げにファンの期待が高まる中、広島県警はスタジアム周辺で異例のVシフトを敷く。

 JR広島駅とマツダスタジアムを結ぶ約800メートルの通称「カープロード」。地元で優勝すれば、県警は歓喜するファンがあふれ返ることを想定。「群集心理もあるので安全確保に万全の警備をしたい」。優勝決定後、3時間をメドにカープロードと周辺への車両の通行を規制し、歩行者用道路とする。

 カープロードのJRの線路沿いフェンスには黒田博樹元投手の日米通算200勝や新井貴浩選手の2000安打、優勝パレードなどのボードが掲げられている。カープカラーの赤い歩道には「カープ坊や」がデザインされたマンホールがある。ファンは応援の気分を高めながら聖地へ向かう。16日はスタジアムに入れないファンも詰めかけるとみられる。地元胴上げ後、ファンにはカープロードが「Vロード」になる。【松浦隆司】