元政策秘書の男性に「このハゲー」などの暴言を浴びせ、暴行を加えたなどと週刊新潮6月22日号で報じられ、自民党を離党した豊田真由子衆院議員(42=埼玉4区)が17日、フジテレビの報道番組「Mr.サンデー」に出演した。

 暴行報道後、豊田氏は公の場に姿を見せておらず、テレビ出演も初めて。番組のインタビューに応じた豊田氏は、まだ入院中と説明した。「本当に申し訳ないという思い。国民のみなさまに不快な思いをさせてしまった」などと話した。

 豊田氏は定番のピンクではなく、黒いスーツ姿で登場。少しやせた様子で、茶髪も黒髪に戻し、短くしていた。思い詰めた様子のか細い声で「私なんか死んだ方がましなんじゃないかと思って過ごしてきた」などと語った。暴言については「どうかしていたとしか思えない」「音声を聞く度、ぼうぜんとしてしまう」。ミュージカル風の発言については「ふざけているわけではなくて何の苦情の電話が来るのかなと恐怖、怖かった」と振り返った。

 男性の娘を引き合いに出し、生死の関わるたとえ話を持ち出したことについては、「お嬢さんを脅したわけではない」と述べた。

 豊田氏は当時を振り返り、当時、男性のミスが続き、初当選後の5年間で最も支援者から怒られた「異常な10日間」があり、暴言、暴行疑惑は「(その中の)最後の数日間だった」と釈明した。

 被害届を出され、埼玉県警が捜査している暴行疑惑については、「私が乱暴して(報道のように)大けがをさせたことはまったくない」と断言。豊田氏は地元では非常に熱心な支援者回りで知られている。一方で、本人が回るため、「私のやろうとする量が多いので身近な人(秘書)への配慮が足りなかった」とも加えた。

 豊田氏は18日、地元の埼玉4区で、支持者への説明会を開く予定。次期総選挙への再スタートに向けた意思表明があるものとみられる。