元衆院議員で政治団体「新党大地」の鈴木宗男代表(69)と長女で自民党の鈴木貴子衆院議員(31)が27日、都内のホテルで開催された「叱咤激励する会」に出席した。宗男氏は「初当選(1983年=昭58)の奇跡、新党大地を立ち上げた2回目の奇跡に次いで、3度目の奇跡を起こしたい」と力強く語った。

 また、ライフワークとも言うべき北方領土問題にも言及。「来年3月にロシアのプーチン大統領が再選され、同9月に安倍首相が再選されたら、2019年中に解決のめどをつける。20年の東京五輪・パラリンピックでは、北方四島から聖火ランナーの第1走者を走らせたい」との夢も披露した。

 宗男氏は今年4月末に公民権を回復した。この場での衆院選出馬の明言こそ避けたが、「新党大地は北海道で安定した基盤と集票力がある。人生をかけた乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負をしたい。北方領土の解決は鈴木宗男にお任せいただきたい」とやる気満々。関係者によると、次期衆院選に比例代表北海道ブロックから同団体公認で出馬する意向を固めたという。

 また、貴子氏は自民党の比例代表名簿の上位で登載されることが、明らかになった。「声を上げるのは難しいが、心の中でどんな時も応援する」と、父を支える姿勢を明らかにした。