東京都の小池百合子知事が事実上率いる都議会第1党の地域政党「都民ファーストの会」に所属し、昨年7月の都知事選から小池氏を支援して「ファーストペンギン」と呼ばれた音喜多駿都議(34)と上田令子都議(52)が離党を検討していることが3日、分かった。都議会第3定例会が閉じる5日に離党届を提出する方向で調整している。

 関係者によると、都政をおろそかにして国政にも関与する政治姿勢や、「情報公開が一丁目一番地」と言いながら、会派の幹部人事を一部の人間だけで決めるなど、正反対のことをやっている矛盾に、ついていけないと判断したという。

 2人は都議会閉会後に離党し、新たに会派を立ち上げ、ともに都議として活動する見通し。

 国政政党「希望の党」の代表に就任した小池氏の政治姿勢に反発する動きで、衆院選にも大きな影響が出そうだ。