希望の惨敗を受け22日、東京から約1万キロ離れたパリにいる小池百合子代表は「都知事選で完勝、都議選でも完勝したが今回は完敗だ。私自身も、おごりがあったと反省したい」と率直に敗戦の弁を述べた。

 解散前、小池氏が代表に就任し「台風の目」とされ、一部メディアでは100議席を伺う当落予想もあった。衆院定数の過半数(233議席)を上回る235人を擁立し、政権奪取にまで言及した。

 しかし、民進党との合流を巡り、リベラル派を「排除いたします」と発言したことで批判が集中し、大失速。公示前の57議席維持も厳しい情勢となった。「排除発言」について小池氏は「私の言動で不快な思いを抱かせてしまい、厳しい結果につながった」と神妙に語った。

 小池氏はパリと中継を結びテレビ各局のインタビューを受けた。憲法改正について自民党と進めるのかと問われ「国民と進めるもの。これまで議論すら進まなかった。それを進めようとなったという意味では、今回の総選挙に意味があった」と語った。選挙のための野合と批判され選挙後、希望が分裂する懸念が上がっていることには「安倍1強政治に緊張感を持たす、政策の一致という下に集まった。分裂がないようにしていきたい」と述べた。

 一方、都内の希望の開票センターは静まりかえった。選対事務局長を務めた樽床伸二代表代行は、小池氏の「排除発言」が敗北につながったことに「表現がきつかったという声もあるが、その一言で風が変わったのは(党の)実績がなかったこと。反省している」と述べた。結党メンバーの細野豪志氏は、小池氏がパリから帰国する25日に両院懇談会を開催すると明かした。小池氏がかねて話してきた国会における代表の選出など、党体制について話し合う。