小池百合子氏(65=東京都知事)にとって今後、希望や都民ファの立て直しが急務となる。

 衆院選で地方の選対から多くの不満の声が漏れた。本来なら選挙前、代表と候補者が一堂に会して決起集会などを行うが、代表にひと目も会わず、直接、政策理念も聞かずに選挙戦を終えた候補者も少なくない。党本部機能も回らなかった。ある選対幹部は「マニフェストが200部しか送られず、1日で配り終えてしまった。有権者が40万人以上いるのに…」と嘆いた。党本部は総務省に提出する立候補に必要な戸籍謄本を紛失し、再度送るようにも指示したという。

 一方、都議会の都民ファの結束が緩むと指摘する声もある。ある都議会関係者は「知事が選挙が強いから集まった寄り合い政党。選挙に弱いとなったら古巣や、立憲民主にくっつく可能性もある」。もう1つは荒木千陽代表について。父章博氏が東京7区で出馬したが「供託金を没収されかねない惨敗で、その娘が代表では持たないとの声がある」と関係者は語った。