希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は25日、国会内で開かれた同党の両院議員懇談会に出席し、選挙戦惨敗の原因になった自身の「排除」発言を、あらためて謝罪した。

 小池氏は、冒頭のあいさつで「私の言動で、同志の方にご苦労をおかけしたこと、心ならずも多くの方を傷つけたことを、あらためて謝りたい」と述べた。「政党は、理念が一致しないといけないというところを強調したが、言葉の方が歩いてしまったのが結果だ。この責任については、心に刻んでおきたい」と分析した。

 小池氏は、党名を記載する比例代表の獲得票が、約1000万票あったことに触れ、「この事実を忘れてはならない。党名が示すような希望をいただけるよう、切磋琢磨(せっさたくま)して新しい党を磨かなければならない」と述べた。

 党内には、失速を招いた小池氏に党運営の主導権を握らせまいとする動きがある。小池氏は「国会の方で選ばれた方が話し合って決めたことを、私は受けたい。人事や執行部などは、バッジをつけた皆さんに決めてもらう」と述べ、国会活動には口を出さない意向を示した。

 その上で「私は都知事として都政にまい進する」と述べた。

 50人の当選者がそろうのは、選挙後初めて。小池氏は会場に入ると、1人1人と握手をして回った。