希望の党の共同代表選に立候補した、玉木雄一郎(48)、大串博志(52)両衆院議員が9日、東京都千代田区の憲政記念館で公開討論会を行った。憲法問題や政権交代の実現に向けた道筋など、各テーマごとに議論を交わした。

 財務省出身の先輩、後輩関係でもある両氏だが、小池百合子代表(東京都知事)に近い結党メンバーからの支援を受ける玉木氏と、外交・安保法制などで民進党色が強い大串氏で、意見が食い違う場面も少なくなかった。憲法問題に関して、玉木氏は「9条も含めてしっかりと議論すべき」という立場を主張。一方、大串氏は「(9条は)改正不要という考えを明確に言いたい」と強調した。

 また、政権交代に向けては玉木氏が「万年野党ではいけない。ただ、野球に例えるとまだバットもボールも買えない、部員も少ない状況。まずは地道に足腰を鍛える」と述べると、大串氏は「この党の基本的な立ち位置は、安倍自公政権にしっかりと相対すること。早い段階で野党が連携して、足並みをそろえる必要がある」と訴えた。ただ、両氏ともに、再来年の参院選が政権交代に向けた大きな戦いになるとの認識は一致した。

 最後は2人が固い握手をして、和やかな雰囲気で討論会を終えた。投開票は、10日に行われる。