東京・上野動物園で6月に生まれたジャイアントパンダ「シャンシャン(香香、雌)」と母親シンシンの一般公開が19日、同園で始まった。上野生まれのパンダの公開は、1988年(昭63)に誕生した雄のユウユウ以来、29年ぶり。観覧は抽選方式だったこともあり、大きな混乱もなく、初日はほぼ予定通り約2時間半の公開で終了した。シャンシャンは木登りをするなど愛くるしい姿を見せ、来園者からは「かわいい」「抱いてみたい」との歓声が上がった。

 園によると、この日の観覧者は468組の1419人。当日キャンセルなども見込み、目安としていた400組より多く当選者を出したという。初日申し込みは約1万8300組で、倍率は約40倍。1組最大5人まで入れるが、平均は約3人だった。園全体の来園者は6926人。中には事前申し込みが必要と知らずに訪れた人もおり、千葉県成田市の女性(78)は「見たかった。(抽選方法が)高齢者には少し分かりにくい」と残念そうだった。