この1年、東京都政は豊洲市場移転問題などで混迷を極めた。

 知事与党「都民ファーストの会」の発足メンバーでありながら10月、党運営に疑問を呈して離党した上田令子都議(52)は、小池百合子知事(65)が都顧問団の意見を取り入れたことで「人気が下がってしまった」と残念そうに語った。「ブレーンなのに結局、知事の足を引っ張った元官僚(小島氏)の人が描いた青写真を知事に押しつけた形だ」と断じ「知事はむしろ顧問ではなく、水産仲卸業者と酒を飲み、膝を突き合わせて話せば良かった」とも話した。一方で、市場移転や五輪行政は直接、都民の生活には直結しないとし「保育、介護施設問題など、もっと重要な都政課題は山ほどある」と警鐘を鳴らした。