東京都の小池百合子知事(65)は12月31日、都内で開かれた年末ジャンボ宝くじの抽せん会に、全国自治宝くじ事務協議会の会長として出席した。宝くじを管轄する野田聖子総務相(57)と、久しぶりのそろい踏み。小池氏が自民党と戦った16年夏の都知事選は、自民の野田氏が水面下で支援し、2人は“盟友”関係にある。

 ただ、17年8月の内閣改造で野田氏が入閣。10月の衆院選は、小池氏が希望の党を率いて戦ったことで、一転、「敵対関係」に。自民は大勝、希望は大敗し、2人の立場は明暗が分かれる形になっていた。

 この日は1等の抽せん時、小池氏がルーレット回転を合図し、野田氏が当選の数字が決まる矢の発射ボタンを押す役を担った。「宝くじは20年東京五輪・パラリンピックなどで貴重な財源となる」(小池氏)と収益金の活用についても、2人でアピール。退席の際、野田氏から小池氏の背中に手を回し、励まし合うように歩く場面もあった。

 衆院選大敗で、一時の勢いが消えた小池氏は、当せん番号の確定後、「私も宝くじを買ってみた。当たらないかなあと思ったんですが…」と、苦笑い。浮き沈みが激しかった17年の仕事納めで、「来年は戌(いぬ)年。皆さんとともにワンダフルな年にしたい」と述べた。