宮内庁は6日、ご婚約が内定していた秋篠宮家の長女眞子さま(26)と、国際基督教大(ICU)時代の同級生で法律事務所勤務の小室圭さん(26)について、一連の結婚行事を2020年まで延期すると発表した。眞子さまは、同庁を通じて発表したコメントで、行事の準備に関する時間的余裕のなさを挙げられたが、一般の結納に当たる「納采の儀」を来月4日に控え、唐突な発表となった。昨年末以降、小室さんの母親に関する金銭トラブルが複数の週刊誌で報じられ、宮内庁内では最近、結婚を不安視する声も出ていた。

 正式に婚約となる納采の儀まで1カ月を切った段階での結婚延期。皇室ジャーナリスト近重幸哉氏は「初めて聞きます。少なくとも戦後初めてです」と話す。宮内庁の加地隆治宮務主管は「たまたまこの時期になった」「週刊誌報道は関係ない」と説明したが、極めて異例な事態であることは間違いない。

 近重氏は結婚延期を決断したおふたりについて「眞子さまも小室さんも大学院生で、世間からいうと、早いかなという印象があったところに、先月からさまざまな報道があった。国民の祝福の中、嫁ぎたいというのは当然の思いで、報道で国民が不安を持っているのなら、2年間かけて生活や将来の設計を整え、国民の不安を解消してと、お考えになったのではないか」と推測する。

 戦前は婚約解消事件もあった。今後について宮内庁関係者の間では「2020年以降になると、秋篠宮さまは皇位継承順位1位の皇嗣となり、眞子さまも皇嗣の長女とお立場が上がる」と、結婚のハードルが一段と上がると指摘する声も出ている。