平昌五輪フィギュアスケートで2大会連続金メダルの偉業を達成した羽生結弦(23=ANA)の故郷仙台市も、快挙の喜びを分かち合った。17日、JR仙台駅2階スペースに設置された大画面前では、約1万8000人が熱狂。金メダル獲得が決まると、大きな拍手と歓声に包まれた。

 フィギュアスケート発祥の地とされる仙台市。06年トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香氏、羽生が卒業した東北高OBの高山正彦さん(80=仙台市在住)は「今回の羽生も(金メダルが)間違いないと思っていた。技術的なことはわからないけれど、ケガが治ってガッツを見せてくれた」と笑顔。「3人目が続いてほしい」と宮城県から“ポスト羽生”の誕生も願った。

 音楽講師の経験がある坂本民子さん(71=仙台市在住)は「音楽の解釈とかではなく、彼自身が楽器となって奏でているようだから心に響く」と、魅力を表現した。30代女性グループからは「大きなケガをしたのに、金メダル。なんだかドラマみたい」との声もあがるなど、前日16日のショートプログラムに続く、華麗で力強い演技に、感動の涙を流す女性も数多くいた。