最終候補3案による選考が行われていた2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会マスコットが「近未来の妖精」をイメージし、大会エンブレムにもある市松模様を取り入れたア案に決定した。大会組織委員会が2月28日、国内外の小学生が1学級単位で投票して決める“小学生マスコット総選挙”の開票結果を発表。全28万学級中、20万5755学級が参加し、福岡県のデザイナー谷口亮さん(43)が描いたア案が10万9041票を獲得し、選ばれた。

 大会組織委員会が投票事前登録のために送付したはがきは海外の日本人学校などを含め2万1500枚。1万6769校が投票し、投票率は78・0%だった。都道府県別では、最も多く投票したのは東京都で1397校。少ないのは鳥取県の82校、沖縄県の89校だった。投票率は富山県が206校中203校が投票して98・5%と最高。東京都は96・7%で2番目だった。最低は沖縄県で30・6%。全体的には関東、東北など開催県が高く、関西以西は低めの東高西低。組織委の古宮正章副事務総長は「本音では半分いけばと思っていた。地域差があるのは当然だが、低くても3割。すばらしい結果」と満足そうに話した。