国民栄誉賞を受賞した羽生善治竜王(47)が佐藤天彦名人(30)に挑戦する、将棋の第76期名人戦7番勝負第1局の前夜祭が10日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われた。

 羽生がこのタイトル戦に登場するのは2年ぶり。2016年には佐藤の挑戦を受け、名人を奪われた。今回は立場が逆転する。

 挑戦者を決めるA級順位戦では、6人が6勝4敗で並ぶという過去に例のないプレーオフを勝ち上がってきた。現在、通算1399勝。今シリーズで1つ勝てば、区切りの1400勝となる。しかも、名人を奪還すれば、タイトル獲得通算100期(現在は名人9期、竜王7期、王位18期、王座24期、棋王13期、王将12期、棋聖16期保持)となる。

 「今回は幸運にも挑戦者になることができた。名人戦に出るのが簡単ではないと痛感した。年度も改まって気持ちも新たに、明日からの一戦に向かいたい」と決意を表明した。

 対する佐藤名人は、「羽生さんというこれ以上ない素晴らしい才能の持ち主が相手。明日から熱戦を繰り広げたい」とこちらも力強く言い切った。

 第1局は同所で、11~12日の2日制で開催。全国各地を転戦し、先に4勝した方が今期の名人となる。