4月中旬から続いた野党の国会審議欠席と国会の空転が、今日8日に約3週間ぶりに解消される。与野党は7日、衆院議院運営委員会の理事会で、8日に衆院本会議を開いてTPP関連法案の趣旨説明と質疑を行う日程で合意した。野党は、大島理森衆院議長の要請を踏まえて各党で協議した結果、8日からの国会審議への「復帰」に応じた。野党が求めていた森友学園をめぐる財務省の改ざん前の文書も、18日をめどに公表される。

 一方、自民、立憲民主両党は、加計学園の獣医学部新設に関して「首相案件」と発言したとされる柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)を、10日に衆院予算委員会に参考人招致する日程で合意した。特区ワーキンググループ座長の八田達夫大阪大名誉教授の参考人招致も行うが、質問は与党だけが行う。柳瀬氏は「国会で誠実にしっかりお話ししたい」と述べた。安倍晋三首相出席の予算委集中審議も14日に実施する。