日大の危機管理学部(東京都世田谷区)で26日、進学希望者を対象にした進学相談会が行われた。

 危機管理を学ぶ全国でも珍しい同学部は、対応が後手に回るアメフト部タックル問題に関連して注目を集めている。参加した高校生や保護者は「今回の問題とは関係ない」と口をそろえる一方、卒業後の進路などを心配する声も上がった。

 神奈川県の男子生徒は「確かに監督やコーチの対応は良くなかった。でも志望度は高いまま」。相談ブースでは、教授や現役学生が親身に話してくれたという。別の男子生徒も「実際にキャンパス内を見て、行きたい気持ちは高まった」と話した。

 それでもこの日は人の出入りが少なく、ある出席者は「閑散としていた」と語った。息子に同行した母親(47)は「親としては、大学のイメージやその後の進路が心配。これをキッカケに、本来の姿に戻ってほしい」と願った。