東京都議会の第2回定例会が12日、開会し、小池百合子知事が所信表明を行った。今定例会の焦点は、国の法案より規制が厳しい受動喫煙防止条例案の審議。

 小池氏は「人に着目した独自のルール。まさに『健康ファースト』の政策だ」と訴えた。従業員を雇っている飲食店は原則屋内禁煙としており、客席が100平方メートル以下の小規模店は喫煙可能とした国の健康増進法より厳しい。これを実施した場合、都内約84%の飲食店が規制対象となる。都民ファーストの会や共産は厳しい受動喫煙対策を求めているため、賛成が過半数に達するとみられ、条例案は可決する見通し。一方で、自民は飲食業界への配慮から慎重な姿勢を見せている。