自民党総裁選に出馬が取りざたされていた岸田文雄政調会長(60)は24日、都内で会見し、総裁選には出馬せず、安倍晋三首相(党総裁)の3選を支持する意向を明らかにした。

 ◆自民党総裁選の支持動向 最大派閥の細田派(94人)麻生派(59人)二階派(44人)は既に安倍首相支持を固めた。岸田派も含めれば主要派閥はほぼ首相支持で、議員票は首相が優位だ。態度表明していない竹下派(55人)は、来年の参院選に向け参院側の意向が判断の鍵を握るが、岸田派の動向が影響する可能性がある。一方、石破茂元幹事長は石破派のほか無派閥議員の支持拡大を期待。中でも、前回12年総裁選で石破氏に投票し、影響力を持つ小泉進次郎筆頭副幹事長の支持に、形勢逆転への望みを託す。野田聖子総務相は20人の推薦人確保を目指すが、支持は拡大していない。