自民党総裁選に出馬が取りざたされていた岸田文雄政調会長(60)は24日、都内で会見し、総裁選には出馬せず、安倍晋三首相(党総裁)の3選を支持する意向を明らかにした。

 石破茂元幹事長は24日、取材に「どなたが出ようと出まいと、自分の思いを述べて審判を仰ぐ方針に変わりない」と述べた。総裁選は「9月7日告示-20日投開票」の予定だが、首相の出馬表明は8月下旬とみられ、石破氏は近く出馬表明し活動を本格化させる。現状は、党所属議員の6割が首相を支持。石破氏は「派閥の合従連衡で全て決まるなら、総裁選の意義がない」と述べ、前回首相を上回った地方票で巻き返す方針。今回から地方票は国会議員票と同数の扱いで、大きな鍵を握る。首相も24日は地方議員らと相次いで会い、「熟慮して3選について考えていきたい」と述べたという。