2020年東京オリンピック(五輪)の開会式までちょうど2年となった24日、各地で記念イベントなどが開かれた。東京スカイツリータウン(墨田区)では都と大会組織委員会によるセレモニーが開催され、大会組織委の森喜朗会長(81)や東京都の小池百合子都知事(66)、現役アスリートらが登場。節目の日を盛り上げた。

 セレモニーは「東京の顔」スカイツリーの麓で、午後7時から行われた。記者手持ちの温度計では同7時半の段階で気温33・9度、湿度70%と蒸し暑く、組織委の森会長は手に携帯の冷却剤を持って登壇。「2年後にこの暑さが来るかもしれないが、来ても神様のおぼしめしだと思っている。それでもどう応えるかだ」と、暑さ対策に本腰を入れる姿勢を見せた。小池都知事も「なんとか、暑くない中で大会をやらせてあげたい」と語った。

 東京五輪でメダルが期待される競泳女子の池江璃花子、体操男子の加藤凌平ら現役アスリートも参加。会場には開幕まで残り731日にちなんだ731個のちょうちんが用意され、池江はそのちょうちんに「国民全員でメダル」と書き、「競泳は個人競技ですが、国民全員で応援していただいてメダルを取りたい」と語った。加藤は「最高の舞台で最高の演技」と書き込み「五輪は緊張感と集中力が全然違う。1度味わったから、もう1度味わいたい舞台」と2年後を見据えた。

 この日、同所では午後2時からさまざまな催しがあり、のべ4万人が訪れた。夜にはスカイツリーはもちろん、北は函館の五稜郭、南は福岡タワーなど全国15カ所で「五輪カラー」のライトアップが行われるなど、列島中が開幕2年前の五輪ムードに包まれた。