1日午後2時ごろ、JR山手線内回り電車が浜松町駅(東京都港区)に到着した際、乗客の男性が、座席と床の間に挟まって抜けない状態になった。通報を受けた東京消防庁が救助活動に当たり、男性は約1時間後に救助された。

 警視庁愛宕署などによると、男性は酔っていたとみられ、電車が停車のためブレーキをかけた際に転倒して上半身が挟まったという。耳の辺りの痛みを訴え、救急搬送されたが、大きなけがはなかった。

 「車内で倒れている人がいる」と車掌に連絡があり確認すると、最後尾車両の優先座席で男性がうつぶせで挟まり、動けない状態になっていたという。

 座席と床の間は約40センチあるが、座席下には暖房設備があるため、隙間は一部で15センチほどしかないという。暖房設備の部品を外すなどしたため、救助に時間がかかったとみられる。

 JR東によると、これら作業により、山手線内回りは約1時間にわたり運転を見合わせ、約1万7000人に影響が出た。