2020年東京オリンピック(五輪)で実施される聖火リレーの全日程が12日、決定した。20年3月12日にギリシャのオリンピアで採火式を行い、19日にアテネでの引き継ぎ式後、日本到着は20日。宮城県東松島市にある航空自衛隊松島基地に到着する。

その後「復興の火」として宮城(20、21日)、岩手(22、23日)、福島(24、25日)の順で展示。26日に福島県内から聖火リレー本番がスタートし、移動日を含め121日間をかけて47都道府県を回る。

聖火はランタンに入れられ、ギリシャからチャーター機で空輸。松島基地で到着式が行われる。その後、「復興の火」を一般市民に披露するため、トーチとは異なる点火棒を使い、東京五輪用に造られる「聖火皿」に点火する。展示場所は現在、各県と復興庁、組織委で検討中。リレー本番前に聖火を展示するのは五輪史上初となる。

「復興の火」とリレー本番の詳細なルートは来夏に発表予定。過去大会では開幕1年前イベントで発表されることが多い。その後、聖火ランナー選考を開始する。過去大会では1万人前後だったが、東京大会は期間が長く、過去大会より人数が増える可能性がある。

採火式の日程について大会組織委員会の森喜朗会長は、震災命日の3月11日にできたらという希望を持っていたが、国際オリンピック委員会などの日程調整の関係で、12日となった。【三須一紀】