新五輪相と都知事に、静かな火花が散った。

桜田義孝五輪相は3日、都庁に小池百合子都知事を訪ね、新任のあいさつを行った。

2020年東京五輪・パラリンピックに向けたインフラ整備の一環で、会場周辺の「無電柱化」の促進を求めた桜田氏が、「(東京は)豊かな財政なので、ぜひよろしくお願いします」と、東京の財政に頼るようなニュアンスの言葉を投げかけたところ、小池氏は「いや…そう言われても困るんですが。日本経済のけん引役としての東京でございます。しっかり国がサポートしていただかないと」と、けん制。桜田氏が、あわてて「もちろん、サポートしますよ。ご心配なく。私はお役に立つためにきたんです」と、フォローする場面もあった。

また、桜田氏が暑さ対策として道路の遮熱性舗装工事の促進が課題となっていることを念頭に、「今度工事をする時は、遮熱性のある道路に、ぜひしていただけたらありがたい」と水を向けると、小池氏はすかさず「まず(都道ではなく)国道からぜひ、よろしくお願いいたします」と、反撃した。

桜田氏は、「東京都が大きな役割を占めるとはいえ、国も関与しながら協力してやっていきたい」と訴え、小池氏が国会議員時代に議員会館の事務所がすぐ前だったことや、ともに環境問題で連携した経験を持ち出し、友好ムードも演出した。ただ、東京都は、国が18年度税制改正で、消費税のうち各都道府県の税収となる地方消費税の配分を見直したことで、1000億円の税収が減ったと主張し、国の対応に反発を強めている。それだけに、財源をめぐる桜田氏の発言に、小池氏は敏感に反応する形となった。