10月に国際オリンピック委員会(IOC)の委員に就任した国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長(59)が12日、桜田義孝五輪相と会談後、記者団の取材に応じ、来年1月に北朝鮮・平壌で開くFIG正副会長会議に韓国代表団を招き、北の政府関係者らとの話し合いの場を持つ計画を明らかにした。

世界選手権が行われたドーハでも両国のチームが、20年東京オリンピックでの合同チーム結成の可能性について話し合ったが、渡辺氏は「コーチ同士だったので、話しても『本国で確認する』となり交渉が進まなかった」と振り返り、協議者のレベルを上げて会合を持つ。あくまでもFIGは仲介役という立場。一方、この日の会談は冒頭の数分のみ報道陣に公開されたが、桜田氏は用意された原稿を読むことなく、言い間違えもなかった。